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電気回路図記号とは?種類から読み方まで解説

電気回路図記号とは?種類から読み方まで解説

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電気回路図記号(JISでは電気用図記号と呼ばれる)は、電源・抵抗器・コンデンサ・トランジスタ・モータなど、電気回路に使用される部品を統一された図形で表現する規格・ルールです。日本ではJIS C 0617として日本産業規格に定められており、国際規格IEC 60617に整合化(MOD)されています。

製品開発や保守の現場では、設計者と製造担当者が共通言語として回路図記号を用いて、正確な情報伝達を可能にしています。マイクロモータの制御回路設計においても、電気回路図記号の正確な理解は設計品質に影響するため重要です。

本記事では、電気回路図記号の基礎知識から種類、実務での活用ポイントまでを分かりやすく解説します。

 
監修:タキロンシーアイ株式会社電子部品営業グループ

1919年の創業以来、プラスチック加工のリーディングカンパニーとして培った高度な技術力と知見に基づき、本記事を監修しています。当部では、超小型・高精度なマイクロモータの市場動向や最新技術を常に分析し、設計者や開発者の皆様へ付加価値の高い情報を提供することに注力しています。製品の特性を熟知した専門チームとして、正確かつ実用的なコンテンツの発信を通じて、お客様の課題解決と技術革新をサポートいたします。

 

電気回路図記号とは

電気回路図記号とは?種類から読み方まで解説

電気回路図記号の基本的な定義と標準化の背景、活用するメリットについて解説します。

このセクションで解説する内容

  • 電気回路図記号の定義
  • JIS規格による標準化
  • 電気回路図記号を使うメリット

電気回路図記号は、設計者間の正確な情報伝達を支える基盤の一つであり、JIS規格に基づいた統一的な運用が求められています。

 

電気回路図記号の定義

電気回路図記号とは、電源・スイッチ・抵抗器・モータなどの電気回路を構成する部品や機器を標準化された図形で表現する記号です。JIS C 0617規格群では、回路図を「システムやサブシステム、設備、部品などの回路を示す線図で、機能を表現するために複数の図記号の相互接続を示したもの」と定義しています。

製品設計や保守作業の現場では、国内外の技術者が設計図面を正確に読み取ることが可能となり、共通言語として広く活用されています。

 

JIS規格による標準化

日本では1997年にJIS C 0617が制定され、国際規格IEC 60617に対応した電気回路図記号の標準化が進みました。それ以前の旧規格JIS C 0301は1999年に廃止され、新JIS規格へ移行しています。

JIS C 0617は2011年に改正された後、2015年・2020年に内容変更なしの『確認』を経て、2024年12月に約14年ぶりの改正が行われました。新JIS規格に準拠した図面を作成すれば、海外メーカーとの技術連携も円滑に進めやすくなります。

項目旧JIS新JIS
規格番号JIS C 0301JIS C 0617
準拠する国際規格IEC 117IEC 60617
廃止・制定年1999年廃止1997年制定(2024年改正)

新JIS規格への統一により、国内外の技術文書の互換性が確保されています。

 

電気回路図記号を使うメリット

電気回路図記号を使用すると、複雑な回路構成を視覚的に把握でき、設計ミスや配線ミスの防止につながります。JIS C 0617規格群は13部で構成されており、受動部品から半導体、電気エネルギーの発生・変換まで幅広い図記号が体系的に整理されているのが特徴です。

言語の壁を越えた技術伝達が可能になるため、国際プロジェクトでも円滑なコミュニケーションを実現しやすくなります。標準化された記号を正しく使えば、図面の可読性が向上し、設計レビューや保守作業の効率も高まります。

 

電気回路図記号の種類

電気回路図記号とは?種類から読み方まで解説

電気回路図には、部品の機能や用途に応じた多種多様な記号が存在します。

このセクションで解説する内容

  • 電源記号と電源供給記号
  • スイッチ記号と制御記号
  • モータ記号の種類

各記号の意味を正確に理解すれば、回路図の読解力が向上し、実務での設計精度も高まります。

 

電源記号と電源供給記号

電源記号には、直流電源(バッテリー)では長短の平行線が用いられます。交流電源は正弦波の波形記号で表されます。

電源の種類記号の特徴
直流電源(バッテリー)長い線がプラス、短い線がマイナスの平行線で表す
交流電源丸の中に正弦波の波形を記載し表す

マイクロモータの駆動回路では直流電源記号が多く用いられるため、極性の表記ルールも含めて正確に把握しておく必要があります。

スイッチ記号と制御記号

スイッチ記号は、接点構成によって使い分けられます。単極単投(SPST)はもっとも基本的なスイッチ記号であり、一つの回路のON/OFFを制御するものです。双極双投(DPDT)は2系統の回路を同時に切り替える場面で使用されます。

JIS C 0617規格では、接点の図記号として「メーク接点」(通称a接点)と「ブレーク接点」(通称b接点)が規定されており、これらの接点記号を組み合わせてモータ制御回路などを構成します。

 

モータ記号の種類

モータ記号の基本形は、回転機の一般図記号で円形の囲みの中に「M」の文字を配置して表されます。電動機の種類を区別する場合は、JIS C 0617-2に規定される「直流」や「交流」などの限定図記号を付記します。

【主なモータ記号の分類】

  • DCモータ:円形内の「M」に直流の限定図記号を付記
  • ACモータ:円形内の「M」に交流の限定図記号を付記

電気回路図記号を使いこなすポイント

電気回路図記号とは?種類から読み方まで解説

電気回路図記号を実務で活用するための具体的なポイントを紹介します。

このセクションで解説する内容

  • JIS規格に準拠した記号を使用する
  • 図面ソフトやテンプレートを活用する
  • モータ制御回路で活用する

規格に沿った正確な記号選択と、設計支援ツールの活用が作図効率の向上につながります。

 

JIS規格に準拠した記号を使用する

回路図を作成する際は、JIS C 0617に準拠した新JIS記号を使用するのが基本です。旧JIS規格(JIS C 0301)の記号は1999年に廃止されていますが、一部の業界や過去の設備図面では依然として使用されているケースがあります。

新旧の記号が混在した図面は、読み手に誤解を与え、設計ミスの原因になりかねません。新JIS記号に統一すれば、国際規格IEC 60617との整合性が確保されるため、海外パートナーとの技術文書のやり取りも円滑に進めやすくなります。

社内の設計ルールとして新JIS記号への統一を明文化し、図面レビュー時にチェック項目へ組み込む運用が効果的です。

 

図面ソフトやテンプレートを活用する

電気CADソフトやテンプレートを活用すれば、記号の統一性を保ちながら作図効率を高められます。代表的なソフトとJIS対応状況は以下のとおりです。

ソフト名特徴
AutoCAD ElectricalJIS規格準拠のシンボルライブラリを標準搭載
ACAD-DENKIJIS C 0617・JSIA 118準拠の電気シンボルを搭載した日本製の電気制御設計CAD
BJ-ElectricalBricsCADまたはAutoCAD上で動作する電気CADアプリケーション

CADソフトに搭載されたシンボルライブラリを使えば、手作業による記号の描画ミスを防げます。また、ニューコム社ではJIS C 0617準拠の電気シンボルをDXF形式で無料配布しており、同形式に対応したCADソフトでの活用が可能です。

プロジェクトごとにテンプレートを整備しておくと、複数の設計者が関わる場面でも図面品質を均一に保てます。

 

モータ制御回路で活用する

マイクロモータの駆動回路設計では、電源記号・モータ記号・制御回路記号を正確に組み合わせた回路図が求められます。例えば、DCモータの正逆転回路では、モータ記号にリレー接点記号やスイッチ記号を組み合わせて、回転方向の制御を表現するのが一般的です。

JIS C 0617に規定されたモータ記号と開閉装置記号を正しく使い分ければ、設計意図が第三者にも明確に伝わります。コアレスモータやブラシレスモータを使用する際にも、標準化された回路図記号に基づいた図面を作成すれば、設計検証や保守作業の効率化に役立ちます。製品選定に関する技術的なご質問は、タキロンシーアイのお問い合わせフォームからご相談ください。

 

まとめ

電気回路図記号とは?種類から読み方まで解説

電気回路図記号は、電気回路を視覚的に表現する国際標準の図形記号です。JIS C 0617に準拠した記号を使用すれば、設計精度の向上と技術コミュニケーションの円滑化を同時に実現可能です。

電源記号・スイッチ記号・モータ記号など、各記号の意味を正確に理解し、CADソフトやテンプレートを活用すれば、実務での回路図作成スキルの向上が期待できます。

マイクロモータの駆動回路設計においても、標準化された回路図記号の正しい運用が、設計品質と保守効率の向上につながります。

 

製品情報・お問い合わせ

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